…ん?


「なにが?」

「…俺が言ってるのはな、明なら、早和の彼氏として認めてもいいぞってことだぞ?というより、明以外はダメだからな」

「………え!?////」


な、なんでそんな話になってるの!?

しかも、明以外は認めないって…

まさか…


「お、お兄ちゃん、知って…////」

「ん?早和、バレてないと思ってたのか?甘いなぁ」


お兄ちゃんが横目で私を見て、ニヤリと笑った。

うそ…。

バレてないと思ってたよ…。


「だって、早和わかりやすすぎるし。気付いてないのって、当の明くらいじゃないか?早和が明の事を…

「お兄ちゃんっっっ!!!」


私の思いを言おうとしたお兄ちゃんの言葉を、思わず大声で遮ってしまった。

だって、他の人から言われるのって、恥ずかしいよ…////。

それに今の言い方だと…


「もしかして、皆気付いてたり…」


するの?

心臓がドキドキしてる。

だって、皆に知られてる…なんて、考えただけでも恥ずかしい!


「だから、言っただろ?気付いてないのは当の明くらいじゃないかって」


………うぅ////。

てことは、お父さんもお母さんも、明を除く陽碧家の皆さんも…渉くんも、皆知ってるってこと!?

結希ちゃんには、なぜか前からバレてたんだけど。

それって、私がわかりやすすぎただけなんだ…。

うわ。ちょっとへこむかも。

明に知られてないのだけが、唯一の救いだよ。


「今度から、どんな顔をして皆に会えばいいかわかんないよ…」

「いつもどおりでいいんだよ」