岡本さんにお礼を言って、パーティーが開かれるホテルに向かう。
なんでも今回は大財閥の会長さんの誕生日を祝うパーティーなんだそう。
誕生日でこんなに盛大なパーティーを開くって…すごいなぁ…。
3人で別荘までの道をおしゃべりしながら歩く。
男子3人とは別荘で待ち合わせで、そこからホテルまで車で行くんだって。
ちなみに、陽介おじさんと香織さんは先に行ってるらしい。
「あ」
隣の結希ちゃんが突然声を上げる。
「どうしたの?結希お姉ちゃん」
陽ちゃんが結希ちゃんを見上げて尋ねる。
「3人とも、もう別荘の前で待ってるよ」
結希ちゃんの指差したほうを見ると…
「おーい」
手を振ってる渉くんとにこやかに笑ってる司お兄ちゃん、あくびをしている明がいた。
「…3人とも、かっこいいね…」
背の高い3人を見上げて呟く。