こんなの着てたら変に目立ってしまいそう。

もっと地味なのでいいんだけど…。

…と結希ちゃんに伝えたら。


「ダメよ!ちゃんとこれ着なさい!」


ガシッと逃げられないように捕まえられる。


「い、いやだぁっ!」

「そんな事言ったってダメ!パーティーなんだからこれ着なさい!」

「でも、これじゃなくても…!」


結希ちゃんの下でジタバタと暴れるけど、


「早和が私に勝とうなんて100年早いっ!」


…負けました。









「「「かっ可愛いーっ!!」」」


あの…語尾にハートマークがついている気がするのは私だけですかね…?

結希ちゃん、陽ちゃん、岡本さんの3人が異口同音に叫ぶ。

結局結希ちゃんに負けて、水色のベアトップドレスに白のボレロを渋々来たんだけど…着替えた時から3人の歓声が止まらないの。

ちなみに、結希ちゃんはオレンジの、陽ちゃんはピンクのドレスを着ています。

2人とも似合いすぎ!

こういう服を着てると、美人がさらに強調されていつも一緒にいる私でさえも思わず見とれてしまうほど。

…逆に私だけ浮いてる気がするのも事実なんだけどね。


「じゃ、そろそろ行こっか」


いつにもまして綺麗になった結希ちゃんがにっこりと微笑んだ。