ものすごく不機嫌な声がした。

聞き覚えのあるその声に反応して、パッと振り返る。


「明…!」


そこには、2人組を睨みつけている明の姿があった。


「は?お前誰だよ」


男の人が明を睨みつける。


「そいつの彼氏だけど?」

「え…っ////」


か、彼氏…!?

明の発言に驚いて目を見開く。


「彼氏サンには悪いけど、この子は俺らと遊ぶんで」


手をつかんでいるほうの人がそう言って笑う。

だから私はあなた達とは遊びたくないんだってば!

ふと、明が私に目を向けた。


「早和。こいつらと遊ぶ約束したのか?」

「ま、まさか!そんな約束してないっ!」


約束なんてする訳ないじゃない!

明にぶんぶんと首を振って見せた。

明はそんな私を見て、ニヤリと笑う。

あ、明…何か企んでる…?

明がニヤリと笑う時は何かを企んでる証拠。

何を…


「「うわあぁぁ!?」」