「明は、夏祭りに行く事!そして早和は、私達と一緒にパーティーに行く事!」

「えっ!?」


ちょ、ちょっと待って。


「引き分けなんだよね?」


結希ちゃんに問いかける。


「どう見たってそうでしょう?」


うん。どう見たって引き分け。

だったら…


「両方ナシ…なんて事にはならないの…?」

「ならないよ」


間髪いれずに返ってきた結希ちゃんのそれはそれは綺麗な笑顔。

うっ…。

この笑顔には逆らえない…。

だって、逆らったら何をされるかわかんないもん。

今以上にひどい事にはぜっったいになりたくない!

だから…


「うう…。わかった…。パーティーに行くよ…」


…結局いつも私が折れる事になるんだよね…。

なんでこんなに弱いのかなぁ…私って。

自分が情けなくなる。

そんな私に、結希ちゃんはにっこり笑って更に付け加えた。


「パーティーには、2つ行ってもらうからね♪」