「ここに2人で住んでるのは、龍を変えさせるために連れてきたんだ」


「え?」


(水木くんを変えさせる…?)



「本当は優しい奴なんだけど、どこか人との接し方が不器用だから
そのせいで今まで変な誤解されてきててさ。本人はその誤解を解こうとしないから余計誤解を呼ぶっていうか…

もう今のままじゃいけないって、それで転校させてコイツが少し変わればと思ったんだけど」


お兄さんは自分のコーヒーをゆっくりすする


「この事に龍が本当はどんな風に思ってんのかはわかんねぇなー」


そう笑うお兄さんの表情は少し寂しそうに見えた