「水木はここでお兄さんと一緒に住んでるんだ」


「2人で?」

水木くんを部屋に送ったあと担任と私は部屋をひっそり出た



「詳しくは知らんが、お兄さんが仕事の都合でこっちに来ることになって、水木も一緒について来たらしいんだ」


「そうなんだ…」


(知らなかった…)


「美月、乗らないのか?」


「うん。ここから遠くないし歩いて帰るよ、傘は借りるけど」


「わかった。気をつけて帰れよ」


そして私と担任はそのアパートの前で別れた