ガラガラッ


「美月!今の停電一人で大丈夫だったか…あれ」


「おじちゃん!水木くんの様子が」


電気が復活して教室に現れた担任は水木くんに駆け寄る


「水木?おいおい…熱あるんじゃじゃないか?」


「熱!?」


「大丈夫です…」


「大丈夫じゃないじゃん!」


いつも表情をあまり水木くんだけど、明らかに辛そうだ


「保健室は今日は誰もいないから、車で家に送ってく。お前も乗っていけ」


「う、うん」


水木くんは担任に肩を担がれ、私達は担任の車に向かった