やっぱり無言で、由宇がどんどん袋につめる。


いつのまにか歩きだしていた。


今日、たくさん買ったなぁ。


なに作るつもりなんだろう?


すこし重い袋をひきずらないようにして歩いていたら、うしろから盗まれた。


「…あ」


「…早く帰るぞ」


自分の自転車のカゴに、全部の袋をいれた由宇。


由宇なりの…気遣い?


「…朱音。

悪かった」