あたしは、柚香ちゃんの誘いを断って、 急いで家に帰った。 胸が高鳴ってるのが分かる。 理由は、一つ。 あたしは、由宇に今日のことを話す。 由宇に…全てを伝えておきたい。 由宇は、あたしに教えてくれたから。 次は、あたしの番だ。 「ただいまー…」 玄関のドアを開ける。 由宇の靴はなかった。 まだ買い物から帰ってないみたい…。