今日の私は少し、いや、かなりブルーです。

何故なら、この一言が原因。
『体育祭が終わったからって浮かれてないだろうな』
正直、浮かれてました。
『体育祭が終わってすぐに中間テストだからなー』
そうです。中間テスト。
この一言が私がブルーになった原因です。
すっかり忘れていた…。

「舞、テスト嫌!!あ、ハチマキ交換してもらった?」
ハチマキ…?
あっ、ジンクスの!?それもすっかり忘れてた。
「まだ~!!今、言ってくる!!」
そう言って私は走りだした。

「キャッ!!」
私は行きなり角から飛び出した人に打つかってしまった。
…本当、ブルー。

「ごめんな…」
私は額を抑え上を見上げた。
…打つかった相手は、竹内廉だった。
…本当、ブルー。

私が、その場を立ち去ろうとした時だった。
竹内廉に腕を捕まれてしまった。
「離しっ…」
離して、そい言おうとした時、私の前にタオルが差し出された。
…私の??

「コレ、こないだの」
こないだ?
ああ、体育祭の時の…。

「洗ったから。返す」
いつもとは少し柔らかい感じで竹内廉が言う。
「いらない。あげる」
そう言い竹内廉の手を振り払った。

行きなり優しくなった竹内廉に少し戸惑ったんだもん。

じゃなくて逞からハチマキ貰うんだった!!
私が教室に戻ると逞が自分の席に座っていた。

「…逞っ」
思わず逞の名前を呼ぶ。
逞は不思議そうに私を見た。
まだ心の準備、出来ていない。
でも、勇気を出して…。

「えっと…、ハチマキ…、交換してください!!」
言い終えた時、私は目をつぶっていた。
「…?別にいいけど…」
え…?
私は目を開けた。
目の前にはハチマキを差し出す逞。
私も逞にハチマキを差し出した。
…これで、私の恋は叶う。