「え?!え?!いいんですか?!」


あたしの方が動揺している。

対して深さんは、これまた穏やかな笑み。


「いいだろ。パラレルワールドの俺達も、きっと幸せだから」


「…そうですね」


「あれ、否定しないんだ」


イタズラっぽく笑う深さんをあたしは睨んでみる。


「幸せなんです!」


こんなにも、満たされているのだから。


違う世界のあたしだって、頑固で、この世界のあたし達のことを信じてなんかいない。

でもきっと、深さんに出会う。

確信がある。