「ありがとう…俺はね、後悔したくなくて、いろんなことを避けてきた。平和に、穏やかに生きて行ければいいや…と。でも、原口先生の研究室で思ったんだ」



───自分が出来なかったことを、別の世界の自分がやってのけるかもしれない…俺はそれを信じたいんだ…───



いつの間にか、通り道の公園で足を止めていたあたし達。

深さんが信じたいのは、自分の出来なかったことへの後悔…自分なら出来ると、信じたかったんだ…。

「後悔、、、しないでください。もう…二度と」