「…怜ちゃんは、、、」

ぼそっと言った深さんは、何かを思い詰めてるようだった。


「パラレルワールドを信じる俺達が…いや、俺が嫌い?」

「え?」

「馬鹿げてる、かな?」


もしかしたら、深さんが好きな人は、パラレルワールドを馬鹿げてると思っているのかな?

だから、あたしにそういうことを聞くの?


「それは、、、ううん…そんなこと無いと思います!あたしは、ちゃんと向き合わなかった。もしかしたらある世界を、否定ばかりしてたんです」

あたしは、素直になる。

深さんを、深さんを好きになる。