『今大会の優勝者は………』




結局その天才少女は優勝はしなかった。




だけど、俺の中では一番目に焼きついた。




目を閉じても、繰り返し、繰り返し、彼女が巡る。




止まらない。




よく考えてみると、その少女は俺と同い年だった。




だからよけいなのかもしれない。




俺は次の日から、ダンスに明け暮れる日々を続けた。