そして、次の日の朝
あたしは重い足どりで昨日、入学したばかりの校舎の中へと足を踏み入れた
「よう、独り言」
「あたしは友美って名前です…」
下駄箱でばったり会ったのは水嶋海貴。
昨日の件ですっかり顔見知りだ。
「昨日、遅刻したってのに次の日には学校が開く30分前に来てるとする。一体どういう心の進展だ?」
人を遅刻ばかりする人と決めつけないでください。
それに自分も遅刻したよね!
まぁ…あたしのせいですけど、、
「そ、そういう…み、水嶋さんこそ!今日に限って早いですね…まだ誰も来てないじゃないですか」
あたし以外は誰一人としていないし、学校の中に人がいるというのも怪しい
誰もいないんじゃないの?
「海貴でいいよ。同い年なんだし、さん付けされるのはどうも気が引く。
それに今日30分も早く来たのは理事長に呼び出されたからだ」