私とあなたが会った日は
桜がとっても綺麗な4月でした。








私の通っている高校のクラス替え発表の日。
私は貼りだされていた表を見て呆然としていた。

「あ~…どうしよ。」

新しいクラスには私の知っている友達がいなかった。



「杏里。」


自分の名前を呼ばれて後ろを向くと

幼馴染の『宮崎領』がいた。


「領ちゃん…どうしたの?」
「どうしたのも何も、俺等同じクラスだぞ。」
「へぇ?」

私の苗字は『鈴木』。
そのずっと下、ま行のところに領の名前があった。

「本当だ!同じクラスだねっ!知ってる人いなくてもう不安でいっぱいだったよ~…。」
「そうか。それよりもう行かないと遅刻するからな。」
「は!?あ、本当だ…。やばい!」

それから私と領ちゃんは走って教室に向かった。