時が止まればいいのに…


この一瞬が、
この幸せが、


時が止まれば永遠に続いていられるのに


時が進むことは
今を過去に変えること


過去はいつしか思い出になり、
思い出はいつしか記憶になり、
記憶はいつしか…


消えて、無くなる。


これほど悲しいことはないじゃないか


君と今いたこと、
君と今話したこと、
それまでも無くなってしまう…


ただ、見方を変えれば
それほど悲しいことでもない


今の自分は、過去の自分が
積み重なって出来上がっている


過去の一部が、
ほんの一瞬でも無かったことにしたら、
今の自分は自分じゃなくなる。


と、いうことは、だ。


過去は思い出や記憶としては
形を無くすが、
今の自分という形で
此処に在るわけだ


ほら、
なにも無くしたりしてないだろう
すべて此処に在るじゃないか


無くした、失ったなんて
悲しまなくていいんだ


今は、
今の君は、
すべてが在って
すべてが形として在って


存在しているんだよ