傷に触れる指は優しくて
不器用にたどりながら
柔らかくトビラをたたく


聴こえてる。
でも…


あなたが笑っていられますよう
あなたが幸せでありますよう


ノックの音はそう囁いて
ココロの奥に触れてくる


ソコガ…
イチバン痛いの――――…


治りかけていた傷をえぐるように
コトバは胸に突き刺さる


やめて…
コンナコト―――――…


キミの優しさは私の傷であって
キミの笑顔が私の涙になるの


裏返し
薬は凶器


関わり続けることで深くなる傷
知ってしまう孤独


だからトビラを閉ざしたの
誰も入れないように鍵をかけたの


ヤメテ…
ココロノキズガ マタ
ウズクカラ―――――――………