「どうしたんですか?こんな病院なんかに‥。その腕のケガ、骨折?」 「あ、うん。部活中に転んで‥」 「え、大丈夫なの?2、3ヶ月は自由にできないね」 「うん。でも左手でよかったよ」 そうだね、と彼女は笑った。 でも俺は、彼女がこの間のように笑っていないことに引っ掛かっていた。