それからしばらくは、彼女とも何の進展もなく ユウヤだけが情報集めに、色々走りまわっているようだった。 その日も俺はいつものように、空を見上げながら長距離を走っていた。 時折聞こえてくる、吹奏楽部の演奏の音に、何気なく彼女の面影を探していた。