空はどこまでも広くて、高くて、 手を伸ばしたら届きそうで でも届かなくて そんな空が好きだった どうしようもなく惹かれていた 「‥‥キ!タカキ! タイム測ろうぜ!」 少し雲の流れが速い空を見ていた俺はユウヤの声で現実に引き戻された。 「‥頑張ってクダサイ」 「うわ、何それ! その冷たい返事わ!」 ユウヤは同じ陸部の仲間 何の縁か知らないけど、入学してから2年クラスが同じで一緒に過ごす事が多かった