「おい、タカキ！なにボーっとしてんだよ！」


急に後ろから声がしたと思ったら、頭を思い切り叩かれた。


「ッて‥。何すんだよユウヤ」

「何すんだよじゃねぇよ。俺のタイムほったらかしてこんなとこで何やってんだよお前」

「お前には関係ない」

「関係あるね。また空見に来てたのか？」



ふと、思った。
ユウヤは彼女の事を知っているだろうか。

彼女と何か繋ぎ止めていたかったのかもしれない。