「あ、もうこんな時間?練習に戻らないと‥」

「えっ‥」

「ごめんね藤平君
私そろそろ練習に戻らないと
ごめんね、またね」


彼女は優しくほほえんで少し駆け足でその場を去っていった。



ひとりになって思うのは、彼女のことだけだった。