「うっさいんだけど」

はいっ?いきなり聞こえたその声にキョロキョロする私

「叫ぶんなら屋上にでも行ってくんねぇ?」

上から聞こえる声に顔を上げた

そこにはー…

桜の枝の上に腰を下ろしている男の子

不覚にも私は見とれてしまった

金髪に右耳に開けた赤いピアス、それに細いけれど吸い寄せられる瞳

なんだろう…目が離せない

「アンタ、話聞いてる?」

見とれていた私は彼の一言で我に帰った

「あっ!いや!あの!!その……」

なぜかテンパってしまい、なにが言いたいのか自分でも分からない

なんかドキドキしてるの 顔が熱いの なんで!?