慣れている龍也に戸惑いながらも
幸せを感じてた。
でも、時間は幸せな時間程あっという間なもので
「ごめん。私10時には地元帰らなきゃ。親厳しいから。」
帰る時間が迫ってきたら辛いけど
伝えなきゃいけないことだった。
でも龍也は
「帰る時間が決まっていた方が
会っている時間大切にできるから。
それに、何気に親の言うこと守ってるのいいと思うから。」
こんなことを言ってくれた。
この時、私は龍也は某人気ドラマの4人組のリーダーに
性格がそっくりだと思った。
「そろそろ帰らなきゃ。」
携帯で電車の時間を調べながら言った。
「そっか。
亜希、俺仕事忙しくて、雨の日しか会えないから
寂しい思いさせるけどごめん。
でも、何かあったら絶対言えよ。
あと、毎日メールもするし、電話も出来る限りするからな。」
「わかった。私も塾の日は会えないからお互い様だよ。
じゃあ帰ろっか。」
こう言ったら
龍也がいきなり私の腕を引っ張り
抱き締めてキスした。
通りがかりの人の目を気にしなかった。
「帰るか。」
龍也はそぉ言いながら
私の手を取り指を絡ませた。
実は私は、外で手を繋ぐのが恥ずかしくて
今まで避けてきたせいで
男の人と外で手を繋ぐのがはじめてだった。
「龍也、恥ずかしいんだけど。」
「そのうち慣れるから。」
こんなことを言われ
パニックになっていたら駅に着いた。
「今日はありがとう。気をつけて帰れよ。
浮気したら、相手の男半殺しで亜希もビンタだからな。」
「絶対浮気しないから大丈夫。」
こんな会話をしてこの日は別れた。
龍也の地元に来たのは初めてだったから
乗る電車に戸惑いながら
なんとか電車に乗り帰る時間がわかった私は
龍也にメールをしようと携帯を開いたら
龍也からメールが先にきていた。
<今日はぁりがとう。
亜希は俺の最後の女だからな。
絶対離さないから。>
電車の中で、笑っていた私は相当変人だったと思う。
でも、このメールが嬉し過ぎた私に
笑うなと言う方が無理だと思う。
笑いが収って、メールの返信をした。
<こちらこそぁりがとう。
私とっても龍也は最後の予定だからね。
簡単に離したりしないでね。>
自分で打ったあと恥ずかしくなったけど
送信した。
<予定ってなんだよ(笑)
絶対だろ。>
<じゃあ絶対にする。>
正直、人のことを好きになったことの無い私は不安だった。
最後って言われても
ホントにずっと、一生、愛せるのかな?
不安を抱えながらも、
この恋が成就したことが幸せ過ぎた私は
舞い上がってその日は寝た。
この時、私にもう少しチャラさがあって
龍也のことを信じる心がもう少しなかったら
この言葉を真剣にはとらなかったよ。
こんなに傷つくこともなかったよ。
でも、最後まで私を大切にしてくれて、
本心だったと思うし、
素直に嬉しくて、少しの間だけだけど、
私は幸せだったから
許してあげる。
でも、私はもう少し騙されたままでも良かったよ。