でも、外からみたらヤンキーだって言われてた。
でも、それは外見だけ。
中身は、ごく普通の高校生。
これは今でも思っている。
負けず嫌いな私は自分を曲げずに、
悪いことや、将来が潰れてしまうかもしれないことは絶対にしなかった。
周りに誘われても、煙草も飲酒も犯罪も絶対にしなかった。
夜遅く帰るのがダメな家だったから、予備校の終わる時間には絶対に帰った。
法律は勿論、校則も破らなかった。
法律も校則も守っていることが私の誇りだったし
自分の長所だって思っていたから。
だから、私はまともな世界に戻って来れたんだ。
私は、いつものように友達と遊び
その後1人で買い物に行った。
優柔不断な私は、買い物に友達をつき合わるのが、あまり好きではない。
だから帰りは1人で、駅を歩いていた。
「あれ?亜希子じゃね?
お前みたいな歩き方する奴あんまいねーし(笑)」
なんと小学生の時に
友達の友達で、他校の友達の紹介で知り合った真太郎と
ばったり会ったのだ。
「ってかお前、変わったな。
歩き方変わってたら絶対わかんなかった。」
って言った真太郎は
昔から私の歩き方をよくからかっていた。
そんな他愛も無い会話をしていたら
真太郎と一緒にいた彼が
「俺と少し話さねぇ?」
って言ってきた。
これが、私と龍也の出逢いだった。
彼は目の前にあった某有名カフェを指差し
「そこで。」
って言った。
「そぉですね。いいですよ。」
私は真太郎達も一緒だと思ったから了承した。
でも彼は
真太郎の隣にいた人に別れを告げ
私と彼だけになってしまった。
「2人でってことですか?」
って聞いたら
「そぉだよ。何か問題ある?」
って言われたから
カフェだってこともあって断らなかった。
カフェに入って席に入ってすぐ、
「俺レモンティー、お前は?」
ってメニューも見ずに言った彼に戸惑ってると、
「お前馬鹿だろ?
レモンティーが1番上手いから(笑)」
こんなことを言われたから、
「私絶対あなたより馬鹿じゃないです。
それに、ストレートティーの方が美味しいですよ。」
って意地になったら爆笑された。
「じゃあお前はストレートティーだな。
このストレート女が(笑)」
こんな風に、いじられていたせいで、
初対面とは思えない位話は弾んだ。
「ってか連絡先教えて?」
話はじめて1時間後に言われた。
「そぉ言えば名前も聞いてなかったですよね?」
「俺、龍也だから。お前は亜希子だろ?
ってかお前みたいな生意気な女が、
敬語とか似合わねー(笑)
タメ語でいいから。」
「じゃあタメ語にする。
今日はぁりがとう。あとでメールするからね。」
こんな会話をして帰ろうとしたら、
「ちょっと待て。
俺明日から、車の免許合宿だから帰ってきたら、
また会ってくんねーかな?」
突然真面目な顔をして言った龍也に驚いたが、
「真面目な顔も出来るんだね(笑)
何気楽しかったし、いいよ。」
こんなことを言ったら
真面目だった顔を崩して
「このストレート女が。どこまで生意気なんだよ。」
そう言って、私の頭を撫でるように軽く叩いて
「じゃあな。」
こう言われて別れた。