本当に大好きだった<完>



「また、別れたぁ(笑)」

前の彼を振って、1か月位して、次の彼を振った。

2人とも付き合った期間は、1週間。

そしてその前の彼は3日。

理由は、どの人も好きになれなかったから。



自分から人のことを好きになれなかった私は

彼氏がいても男の子と遊んでいた。

別に友達だし恋愛感情ないからいいと思っていたからだ。

この時の私はまだまだ餓鬼で

彼氏から了承をもらわないで遊ぶのは

浮気ととる人もいることを知らなかった。

遊びだけで済まなかったこともあったけど

止める時間もなかったし

元彼のことが好きでなかったから

自分にリスクがないことに関しては止めなかった。

でも、見た目よりもまともで

将来が崩れる可能性が有ることはしないことは

みんな知っていたから

危険なことはされないことがわかっていたから

止めなかったのが本当の理由だと今は思う。

ここら辺は真面目で

進学校に通い

大学受験で、日本で3本の指に入るほど、有名な塾に通い

親には格好以外、ヤンキーとは、無縁な子を演じてたため

夜は早く帰る。

そのため

「お前マジ、見た目だけじゃん。中身超まともだな(笑)」

こんなことを毎日のように言われた。

そして、

「私中身はめっちゃまともだし。」

こんなことを口癖のように言っていた。



私自身は

<塾では浮くけど世の中でたら、ギャルでもヤンキーでもない。

ただ元彼がヤクザと絡んでたり、ピアス開けまくりのギャル男だったり

ヤンキーっぽいだけ。>

としか思っていなかった。



でも、外からみたらヤンキーだって言われてた。

でも、それは外見だけ。

中身は、ごく普通の高校生。

これは今でも思っている。

負けず嫌いな私は自分を曲げずに、

悪いことや、将来が潰れてしまうかもしれないことは絶対にしなかった。

周りに誘われても、煙草も飲酒も犯罪も絶対にしなかった。
夜遅く帰るのがダメな家だったから、予備校の終わる時間には絶対に帰った。

法律は勿論、校則も破らなかった。

法律も校則も守っていることが私の誇りだったし

自分の長所だって思っていたから。

だから、私はまともな世界に戻って来れたんだ。



私は、いつものように友達と遊び

その後1人で買い物に行った。

優柔不断な私は、買い物に友達をつき合わるのが、あまり好きではない。



だから帰りは1人で、駅を歩いていた。

「あれ?亜希子じゃね?

お前みたいな歩き方する奴あんまいねーし(笑)」

なんと小学生の時に

友達の友達で、他校の友達の紹介で知り合った真太郎と

ばったり会ったのだ。



「ってかお前、変わったな。

歩き方変わってたら絶対わかんなかった。」

って言った真太郎は

昔から私の歩き方をよくからかっていた。

そんな他愛も無い会話をしていたら

真太郎と一緒にいた彼が

「俺と少し話さねぇ?」

って言ってきた。

これが、私と龍也の出逢いだった。


彼は目の前にあった某有名カフェを指差し

「そこで。」

って言った。

「そぉですね。いいですよ。」

私は真太郎達も一緒だと思ったから了承した。



でも彼は

真太郎の隣にいた人に別れを告げ

私と彼だけになってしまった。

「2人でってことですか?」

って聞いたら

「そぉだよ。何か問題ある?」

って言われたから

カフェだってこともあって断らなかった。