{待って。今更だけど妻ってことは龍也は既婚者?それ聞かなきゃ。} 「すいません。妻って…、結婚してるんですか?」 頭がごちゃごちゃの私は あり得ないほど冷静だった。 「子供もいますけど。ってかあなた何も知らなかったの?」 {何も、って妻子持ちどころか 彼女いたら普通付き合わないよ。} 「知りませんでした。私龍也と縁切ります。」
私はとりあえず、龍也の友達に電話をした。 「もしもし。亜希子です。」 「おぉ。久しぶりじゃん。どぉした?」 「龍也って何者ですか?今日龍也の奥さんから電話かかってきたんですけど。」 「…嘘。」 「ホントです。こんな嘘つきません。龍也は結婚してるんですか?」 「してるよ。 結婚式も呼ばれてないし、相手の子は名前と年しか知らないけど かなりきつい子らしい。」 「奥さんと子供のこと教えて下さい。」 「名前は麻由で年は亜希子ちゃんとタメ。子供は悠斗だったかな。」 「ぁりがとうございます。」 「龍也は亜希子ちゃんのことホントに好きだったし 亜希子ちゃんのこと、今までの彼女で1番好きだったよ。 でも龍也は最低だな。」 {ホント最低だよ。でも聞きたくなかった。 どうせなら、遊びだったって言ってよ。余計悲しくなるじゃん。}
「色々ありがとうございました。 途中できつい口調になっちゃってすいませんでした。」 「まぁ、龍也より良い男は沢山いるよ。例えば俺とかね(笑) 辛いだろうけど、頑張って。」 「龍也は最低なんで、全然大丈夫です。ありがとうございました。」 「いーえ。じゃあね。また、いつでも連絡してね。」 最後は強がって龍也のことを忘れたように言った。 そして、龍也の友達とも連絡をとることはなくなった。
私の恋はホントに終わった。 最後は龍也にさよならも言わずに…。 龍也に伝えたいことなんて、山ほどあった。 お互いが求め合ってるのに、離れなきゃいけないことが こんなに辛いことだって思わなかった。 また、愛してるって言って抱きしめて欲しかった。 私が納得いくまで騙し続けて欲しかった。 でも、この時は悲しいとか寂しいとは全然思わなくて 何が起こったかわからない放心状態だった。 現実を受け入れられなくて涙も出なかった。
でも、龍也のことを非難しながらも 私を支えてくれた友達には連絡しなければならなかった。 支えてくれた友達は沢山いた。 その中でも、紅と美紀には直接電話で伝えた。 恋愛よりも、私のことを心配してくれた。 龍也のことが嫌いでもいつも味方でいてくれた。 時には、厳しく怒ってくれた。 私は友達が居なかったら この恋愛を乗り越えられず、どぉなってたかわからない。
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