「雫先輩に、いてほしいんです。」
不意に溢れ出した涙が、音もなく頬を伝った。何だろう、これ…
たぶんきっと、旭ちゃんとふたりだけの世界では、感じることのできなかったであろう気持ちが、ここに在る。
…素直になろう。旭ちゃんの言う通り。
「私も、大谷くんが好き、だよ。」
過去とか誓いとか、全部が全部なくなるわけでもないし、なくしたくないものもあるけれど。目の前の笑顔に、心がすっと軽くなる。
解き放たれた心の向こう、垣間見た世界は今まで以上に色づいていた気がした。
…―――ねぇ、私も。
旭ちゃんと大谷くんと、みんながいるこの世界を
信じてみてもいいですか?
【EPILOGUE/side*SHIZUKU/END】
不意に溢れ出した涙が、音もなく頬を伝った。何だろう、これ…
たぶんきっと、旭ちゃんとふたりだけの世界では、感じることのできなかったであろう気持ちが、ここに在る。
…素直になろう。旭ちゃんの言う通り。
「私も、大谷くんが好き、だよ。」
過去とか誓いとか、全部が全部なくなるわけでもないし、なくしたくないものもあるけれど。目の前の笑顔に、心がすっと軽くなる。
解き放たれた心の向こう、垣間見た世界は今まで以上に色づいていた気がした。
…―――ねぇ、私も。
旭ちゃんと大谷くんと、みんながいるこの世界を
信じてみてもいいですか?
【EPILOGUE/side*SHIZUKU/END】