「ここね。奈乃香と奈乃香のお父さんつまり私の旦那との唯一の思い出の場所なのよ」
奈乃香のお母さんは僕の隣のブランコに座ると話し始めた。
さっきまで周りの音も誰かの話しかけられても何の音も聞こえなかった僕だったけど、奈乃香のお母さんの声はしっかり聞こえた。
「奈乃香のお父さんもね事故で亡くなったの。もう10年以上前のことなんだけど…奈乃香がちっちゃいころは3人でこの公園来て楽しく過ごしてたの。このブランコに乗って隣には必ずお父さんを座らせて…」
その言葉を聞いた時に思い出した。
そういえば前に「私は滑り台側のこっちのブランコに乗るから隆平君はそっちのベンチ側ね」と言われたこと。
「奈乃香さんはデートのたびにこの公園に来たいと言ってました。そして必ず僕をベンチ側のブランコに乗るようにいわれました。」
僕が言うと奈乃香のお母さんはにっこり笑って
「隆平君って私の旦那そっくりよ。雰囲気とかオーラ的なものがね…」
そう言って切なそうに空を見上げた。
その顔が彼女そっくりだったのでびっくりした。
「奈乃香も旦那もなんで私一人置いて行くのかしら…2人も事故で亡くすなんて私は不幸ね。」
そういうと奈乃香のお母さんは立ち上がり空を向くと
「隆平君は幸せになってね」
そう言って奈乃香のお母さんは公園から出て行った。
奈乃香のお母さんは僕の隣のブランコに座ると話し始めた。
さっきまで周りの音も誰かの話しかけられても何の音も聞こえなかった僕だったけど、奈乃香のお母さんの声はしっかり聞こえた。
「奈乃香のお父さんもね事故で亡くなったの。もう10年以上前のことなんだけど…奈乃香がちっちゃいころは3人でこの公園来て楽しく過ごしてたの。このブランコに乗って隣には必ずお父さんを座らせて…」
その言葉を聞いた時に思い出した。
そういえば前に「私は滑り台側のこっちのブランコに乗るから隆平君はそっちのベンチ側ね」と言われたこと。
「奈乃香さんはデートのたびにこの公園に来たいと言ってました。そして必ず僕をベンチ側のブランコに乗るようにいわれました。」
僕が言うと奈乃香のお母さんはにっこり笑って
「隆平君って私の旦那そっくりよ。雰囲気とかオーラ的なものがね…」
そう言って切なそうに空を見上げた。
その顔が彼女そっくりだったのでびっくりした。
「奈乃香も旦那もなんで私一人置いて行くのかしら…2人も事故で亡くすなんて私は不幸ね。」
そういうと奈乃香のお母さんは立ち上がり空を向くと
「隆平君は幸せになってね」
そう言って奈乃香のお母さんは公園から出て行った。