「じゃあヨシキ、確かに君に見せたペンギンにも会えなくて寂しいよ。





でも僕はもっと多くの動物達を救いたいと思ったから、寂しがってばかりもいられないんだ。





世界には絶滅してしまいそうなペンギンがいる。動物園は保護する役目もあるけど限度がある。





だから彼らの住む場所に行って助けてあげたい。そのために僕は、世界の果てに行こうと思ってる」





ヨシキは微笑みながら窓の外を見た。





暑い陽射しが傾き夕暮れが近付いてきていた。





「世界の果てか。オレも見たいな」





「いつだって行けるさ。君は生きているんだから」