「とりあえず南東にある管理棟に行こう。獣舎の鍵を手に入れないと」





吐き出された白い息に重なるリューネの瞳が僕を見ている。





「わかってる。頼りにしてるから」





鳥類舎の鳥達が悲鳴にも似た声を上げる。





僕らがしようとしていることを知って助けを求めているのか。





それとも、全てに対しての警告か。





どちらにしても、僕らはもう戻れない。