「だから、いっそ殺してやりたいって思った」





そうすることが彼に対しての、私なりの接し方だと思うから。





「そうすることが、リューネの愛し方なのかい?」





彼の瞳は優しく私を映している。





「そうじゃないよ」





こんなにも不器用で醜い私を。





「できるなら、甘えたいしワガママも聞いてほしい。だけどタカムラさんには奥さんもコドモもいる」





その無垢でキレイな瞳に。





「だからもう、終わりにしたの」





私の指の隙間でタバコが熱を失っていた。