やっと発した反論の言葉は小さく震えていた。


「ごめんな…麗衣…」


南津の瞳は真剣で本気であたしと別れたいと言っている。

なら、その願い叶えてあげる。




いっぱいいっぱい甘えちゃったから最後ぐらい聞き分けのいい彼女でいたい


「なつ…最後にぎゅってして」

「…あぁ」



あぁ

これがぜんぶ嘘だったらいいのに。

ぜんぶぜんぶ夢だったらいいのに………