「えっと。タンタン、タタタ・・」

一人で譜読みを進める柚姫。

「そうそう。それでいいから、次はわかるか?」

「うーん・・タタンタ?」

手拍子をしながら
俺にリズムを聞いてくる。

「ちげぇよ。タタタンだろ」

「うぅ・・・」

小さくしぼんでしまう柚姫。
コイツがなんで副部長なのか
周りから見ると分からないかもしれないが
柚姫はなんだかんだ言って
面倒見がいいし、何といっても音感がある。