おとなしそうに見えたが
意外にアクティブで
学校ではスポーツをしているとか、
そのスポーツはテニスだとか・・・
いろいろ話をしてくれる。

「相葉さん、じゃなくていいよ」

「え?えーっと、じゃぁ・・・友浩さん」

「さん、はいらない」

少し困った顔をして
彼女は恥ずかしそうに

「友浩」

「よくできましたー」

俺が笑いながらそういうと

「わ、私のことも・・・久って・・」

「呼べばいい?」

コクコクと縦に頷く久は
小動物のようで可愛い。

「久ってさ、いつもテニス・・見に来てるよな?」

「なッ・・」

思いっきり動揺した目で
俺のことを見つめる。