≪准side≫

「次、ダッシュ―――」

俺が指示をすると
部員たちはささっと動き出す。

また、見てる。

うちの部のエース
斉藤 春乃は軽音楽部の方を
チラチラと見ながら
走りだす。

「斉藤、ちょっと・・」

キョトンと俺を見て
俺の方に近づいてくる。