「き、期待なんて・・っ」

春乃は俺をぎゅっと抱きしめて

「ただ、心配しただけだよ?」

優しくそう、呟いた。
春乃のこういう優しさは俺の理性を崩させる。

「・・誘ってんの?」

俺が耳元でそうつぶやくと
春乃は「何言ってんの!!」と
慌てて返事をする。

「今日、アイツと喋ってただろ」

アイツとは陸上部の部長のこと
部長は、春乃のことが好きらしい・・

「予定の確認、だよ?」

「喋んな」

「・・・うー」

春乃は曖昧な返事を俺に返す。
俺はそんな春乃に優しい口づけをした。