≪健太side≫

野球部の練習が終わる頃まで
相神は俺たちの写真を撮り続けていた。

どんだけ、写真好きなんだよ。

「帰るぞー」

主将の号令がかかり
部員たちはダラダラ帰りはじめる。

俺はずっと気になっていた
相神に近づいた・・・

「おい」

俺が声をかけたことに驚いたのか
ビクッと肩を大きく揺らす。

「な、なに・・・?」

「送ってやるよ」

自分でも何言ってんだろって考えた。
まぁ、いいか。
暗くなってるし・・・

俺は返事を待った。