「あー楽しかったあ☆」
隣で満足気に話す真希。
「ねえ!ヤバい、透哉と目あったかも〜♪」
自意識過剰だって?気にしないもん(笑
「ないない。ウチはウィンクされたけど‥ッ」
「そっちのがなーいっ!」
「あれ?何してんだろ」
斜め左を振り向いて動かない。
「まーきぃッ?」
「ほら、あの人達」
真希が指差した方を見ると可愛い女の子の集団が、自動ドアの横でお喋りしてる。
「あ〜、あれ、出待ちじゃない♪」
「そっか‥」
声のトーンがいきなり低くなった、真希の顔を覗き込むと、大きい綺麗な瞳は涙に濡れていた。