「退学とか言われたらどうしようかと思ったよ〜。」

私がふざけて言うと雅也は真剣な顔で

「そんなんなったら、俺が抗議してやるよ。」

と言ってくれた。


顔が熱くなる。


「お前…顔赤い。

なに照れてんの?」


「て、照れてない!!」
慌てて顔をそっぽに向ける。


「ふうん…。まあいいけど。

ところで、杉田。」


「な、何!?」ついキツイ言い方をしてしまう。


「さっきからお前の携帯…

ブーブー言ってんだけど。」


「え…?

あ、あーー!!!!」時計を見ると撮影に向かう時間はとっくに過ぎていた。