「ま…雅也?」


『俺さ〜振られるかと思った。

まぁ……美香が亮さんに惚れても俺は取り返すけどな。』


「できるの〜?」


『なっ!!笑うなよ!!』


「え〜?」

アハハハハと笑う。


ありがとう雅也。

あなたの言葉は、とても嬉しいものです。


「明日で撮影終わるから。そしたら帰れるよ。」


『明日は土曜日だから…迎えに行くな。』


「うん。ありがとう。飛行機の時間がわかったらメールするね。」


『おう。』


「じゃあ…また明日ね。」


『ああ。』


携帯を閉じて、夕日を眺める。

海が陽に照らされて、キラキラ光っていた。