でも亮さんと…

キスしたいと思わない…


キスしたいと思うのは…

私が雅也を好きだから。


逆にそう思わないのは…


惹かれてないから…。



「そっかぁ…そうなんだよな…」


夕焼けを見ながら一人呟く。

私は雅也が好き。

好きなんだ。


携帯で電話をかける。


『プルルルル…プルルルル…』


「早く…早く出て…」


『プルル

……はい。』

少し不機嫌そうな声。


「…ふふっ!!」

寝てたのかな?


『…美香!?』


「ピンポーン!!もしかして雅也寝てた?」


『…うん。』

申し訳ないように呟く雅也。