そしてスッと痛みが引いた。
それに気付いたと思うとすぐに腕を引っ張られ立たされた。
「時間はかけたくない。今も敵におされているんだ、お前は早く戦場に出なくてはいけない」
無理矢理引っ張られて耳元で用件を言ってきた。
「一晩を共にしたんだ、よほど仲がいいんだろう?お前から頼んでもらいたい」
そのあとに声を小さくして言う。
その内容にユラはヒノトの顔を見上げて目で訴えた。
だが、ヒノトにそんなことは利かず、足の痛みを誘うだけで力が緩んだ。
それをヒノトは腕を掴んだまま立たせていた。
「拒否権はない。あいつを頷かせればいい、できるよな?」
しばらく引いた痛みを感じながら、考えてゆっくり頷いた。
「でも、2人っきりで話をさせて。でないと私はやらない」
「フッ、いいだろう。期待に応えてくれることを約束してくれるならな」
そう言うと返事も聞かずにヤナの周りにいた3人を呼んだ。
ハノンとハイマは無言でユラの両脇を通り過ぎ、ミグレは短く口笛を吹いて行く。
後ろで扉が閉まったのを音で確かめ、ユラはヤナの元へ向かった。
それに気付いたと思うとすぐに腕を引っ張られ立たされた。
「時間はかけたくない。今も敵におされているんだ、お前は早く戦場に出なくてはいけない」
無理矢理引っ張られて耳元で用件を言ってきた。
「一晩を共にしたんだ、よほど仲がいいんだろう?お前から頼んでもらいたい」
そのあとに声を小さくして言う。
その内容にユラはヒノトの顔を見上げて目で訴えた。
だが、ヒノトにそんなことは利かず、足の痛みを誘うだけで力が緩んだ。
それをヒノトは腕を掴んだまま立たせていた。
「拒否権はない。あいつを頷かせればいい、できるよな?」
しばらく引いた痛みを感じながら、考えてゆっくり頷いた。
「でも、2人っきりで話をさせて。でないと私はやらない」
「フッ、いいだろう。期待に応えてくれることを約束してくれるならな」
そう言うと返事も聞かずにヤナの周りにいた3人を呼んだ。
ハノンとハイマは無言でユラの両脇を通り過ぎ、ミグレは短く口笛を吹いて行く。
後ろで扉が閉まったのを音で確かめ、ユラはヤナの元へ向かった。