「来るの早いよ………っ」

怯えるようなくやしむような声を絞り出して、ドアを睨んだ。


(もう少しだったのに………………)


咄嗟に思い立って窓を開けたが、それは無駄な抵抗に終わった。



「「おねーちゃん♪」」

2つの笑顔はユラを捕らえた。


そして冷たく光る。



「「ボク達にこんなことさせちゃダメじゃん。オシオキだよ??」」



ユラは小さく奥歯を鳴らした。