「おいッ!あげは!!」



勢いよくドアを開けたら、


ふざけんなよ…。


あげはは、上半身下着姿のまんま床に投げ出されていた。



俺を見上げるあげはは、
力なく本当に人形みたいだった。



見るのも辛くなった。




「仁…みんな…来ちゃダメなのに…」



蚊のようにか細い声で、
掠れた声を出すあげは…。

「ったく勝手に居なくなってんじゃねえよ。
俺から離れられると思ってんの?」



あげはに笑いかけても、
あげはの目は笑わない。




あげは…。