「なんかワクワクすんなぁ~。」



裏口からなんとか侵入した俺達……。


一刻も早くあげはの所へ行きたい。



「ちょっと!そこの…
ってあなた方見慣れない顔ねえ…」



うわ…廊下をうろうろしていたらメイドらしいおばさんに声をかけられた。




「あ、今日から新しく雇われたものです。」



「あら、そうなの~。
あなたよく見ればイケメンだわあ~。」


って…みんなが居ない。



んだよ…ったく、、、。




何とかおばさんから逃げた俺…。




つか…この格好…。
やっぱり動きにくッ!!




もう脱いじゃえ~!!



そう思った俺は、
近くの物置みたいな部屋に入った。



って…



「お前ら、何してんだよ!」


ちゃっかり元の姿に戻ってる歩、皐月…。


凜はまだメイド姿笑っ



「なぁ、あそこ…。」


窓から見える向かいの部屋。



そこの部屋でぼーッとしている少女…。




「あげはだ…。」


「あぁ…。」



ただ一点だけを見つめ、
まるで人形…。



そこへ物凄い形相で入って来た、男…。



杉本…春真。



何か言い争っているみたいだ。



そして、、




「あんの…クソジジーッッ!」




あげはの頬が…。
アイツに叩かれた。



あげはなら、抵抗できるはずなのに、
あげはなら、あんなやつぶん殴れるはずなのに、、、





されるがままの人形…。
表情は何一つ変わらない。




俺はいてもたっても居られなくなって夢中で走り出していた。




「ッおい!仁!!」




あげは、今いくからな…。
今、助けに行くからな…