あげはが消えて1週間…。

ちょっと手こずったな…。


「で、お前等はともかく
、凜まで来て大丈夫なのか?」



「あったり前だよ!
親友を助けるのは親友の仕事でしょ?」




「ふふッさすが親友。」



今は俺、歩皐月、凜。
銀河の車で移動中。。。



まさか隣の県だったとは…。
そんな所から、たった1人で何も持たず逃げてきたなんて…

さすが根性あるよな…。






「しっかし、あげはちゃん大丈夫かな…。」



「週刊誌のあの姿、ヤバイだろ。あんな痩せてるし、ちゃんと飯食ってんのかな…」




ただえさえ痩せっぽっちのあげは…。


なのに、折れそうなほど
細くなっていた。



それにあの目。
初めてあった時のあの悲しみに満ちた目。




あげははまた光を失ってる…。




ただひとつだけ希望があった。
あげはの右手薬指には
俺とアイツの絆が光っていた。



アイツは俺のものって証が…。




それをアイツがまだつけていることが、俺は嬉しかった。





俺のことまだ思ってくれてんだな…って安心できた。