「………お前さぁ。」


『何ですか。』



いきなり真面目な顔をする赤髪君。




「俺らが怖くねぇのかよ。」


試すように、まっすぐと私の瞳を見ている赤髪君。


赤髪君は「怖くない」とでも言ってほしいのだろうか。


だがしかし


『何言ってんですか。怖いですよ、当たり前でしょ。』


「……は?」




唖然としたように、……というか唖然とした顔の赤髪君。


いや、こっちが「は?」だから。

怖いよ。いろんな意味で。